積立投資を続けていると、
「このまま毎月積み立てたら、10年後、20年後はいくらになるんだろう?」
と気になることがあります。
ネット上には積立投資のシミュレーターがたくさんありますが、自分でも条件を変えながら確認できるものを作ってみたくなり、「積立投資シミュレーター」を作りました。
最初は普通に将来の資産額を計算するだけのつもりだったのですが、作っている途中でもう一つ気になったことがあります。
「途中でリーマンショック級の暴落が来たら、どうなるんだろう?」
そこで、大きな下落が途中で起きたケースも試せるようにしました。
実際に自分の資産額を入れてみると、なかなか考えさせられる結果になりました。
積立投資シミュレーターでできること
使い方はシンプルです。
入力するのは、
- 現在の運用資産
- 毎月の積立額
- 積立期間
- 想定年率
です。
想定年率は、
- 3%:控えめ
- 5%:基本
- 7%:高め
- 自由入力
から選べるようにしました。
たとえば、
- 現在の運用資産:0円
- 毎月の積立額:3万円
- 積立期間:20年
- 想定年率:5%
とすると、積立元本は720万円。
シミュレーション上の最終資産は、約1,217万円になります。
もちろん、実際の投資が毎年きれいに5%ずつ増えていくわけではありません。
このシミュレーターの3%・5%・7%は、将来の運用成果を予測する数字ではなく、条件を変えると結果がどのくらい変わるのかを見るための想定値です。
3%・5%・7%の結果を並べて比較することもできます。
リーマンショック級の下落も試せるようにしました
今回のシミュレーターで一番試してみたかったのが、こちらです。
「リーマンショック級の下落も試してみる」
にチェックを入れると、積立途中で大きな下落が発生したケースを確認できます。
このストレステストでは、過去の世界金融危機を参考に、
市場価格が約17か月かけて約55%下落する
という条件に単純化しています。
下落している間も毎月の積み立ては続けます。
また、17か月の下落が終わった後は、設定した想定年率に戻るものとして計算しています。
実際のリーマンショック時の値動きや、その後の回復過程を再現したものではありません。
あくまで、
「積立投資の途中でかなり大きな下落が来たら、自分の資産はどうなる?」
を考えるためのストレステストです。
自分の3,000万円を入れてみたら……
せっかく作ったので、自分の数字でも試してみました。
条件は、
- 現在の運用資産:3,000万円
- 毎月の積立額:8万円
- 積立期間:20年
- 想定年率:5%
- 積立開始10年後にリーマンショック級の下落
です。
この条件では、ショック直前の資産額は、
約6,122万円
になりました。
そこからリーマンショック級の下落を入れると、市場価格の底付近での運用資産残高は、
約2,851万円
となりました。
ショック直前からの変化は、
約3,271万円減(約53.4%減)
です。

……結構下がります。
もちろん「10年後にこうなる」という予測ではありません。
かなり厳しい条件を意図的に入れたストレステストです。
それでも、自分の資産額を入れて金額で見てみると、なかなか考えさせられました。
資産が増えてくると、積立額だけではなくなる?
資産形成を始めたころは、
「毎月いくら積み立てるか」
を考えることが多かったように思います。
毎月3万円にするか、5万円にするか。
NISAをどれくらい使うか。
そういったことが気になります。
でも、運用している資産そのものが大きくなってくると、少し事情が変わってきます。
今回の例では、毎月8万円を積み立てていても、すでに持っている数千万円の資産が大きく値下がりしたときの影響はかなり大きくなります。
そうなると、
「毎月いくら積み立てるか」
だけではなく、
「今ある資産を何に配分するか」
も考えたほうがいいのかもしれません。
現金・債券・株式のバランスも考えたい
今回シミュレーターを作って、自分の数字を入れてみたことで、
- 株式をどのくらい持つのか
- 現金をどのくらい残しておくのか
- 債券も持ったほうがいいのか
- 配当などのキャッシュフローも少し育てたほうがいいのか
といったことも改めて考えるようになりました。
もちろん、
「暴落が怖いから株を減らしたほうがいい」
という単純な話でもないと思っています。
株式には長期的な資産成長を期待していますし、暴落時にも積み立てを続けることには意味があります。
一方で、50代になり、これから資産を使う時期も少しずつ近づいてきました。
資産を増やすことだけでなく、
大きく下がったときにも慌てずにいられる資産配分
を考えていく時期なのかもしれません。
これは今回シミュレーターを作ってみて、自分自身が感じたことです。
7%でも試してみる
想定年率7%というと、少し強気な設定に感じます。
ただ、このシミュレーターでは途中にリーマンショック級の下落を入れて試すこともできます。
そのため、
「長期的には比較的高いリターンを想定するけれど、途中では大暴落も経験する」
というケースも確認できます。
逆に3%にして暴落も入れれば、かなり厳しいケースになります。
個人的には、一つの数字だけを見るより、
3%・5%・7%それぞれで通常ケースと暴落ケースを試してみる
使い方が面白いと思っています。
このシミュレーターの注意点
このツールは、将来の資産額を予測するものではありません。
実際の市場では、
- 毎年一定の利回りで増えるわけではない
- 暴落の大きさは毎回違う
- 下落する期間も違う
- 回復までの期間も違う
- 積立を続けられるかどうかも人によって違う
など、さまざまな違いがあります。
今回のリーマンショック級の下落についても、過去の相場をそのまま再現しているわけではありません。
そのため、
「20年後に○○万円になる」
と考えるためではなく、
「条件が変わると、自分の資産はどのくらい変わる可能性があるんだろう?」
と考える材料として使ってもらえればと思います。
まとめ
最初は、毎月の積立額から将来の資産額を計算するシンプルなツールを作るつもりでした。
ところがリーマンショック級の下落を追加し、自分の資産額を入力してみたら、資産配分についても考えるきっかけになりました。
積立投資では、将来いくらになるかを見るのも楽しいです。
でも、
「途中で大きく下がったらどうなる?」
も一度試してみると、自分がどのくらいの値動きまで受け入れられそうなのかを考えるきっかけになるかもしれません。
よかったら、ご自身の金額を入れて試してみてください。
※本ツールの計算結果は、将来の運用成果を予測・保証するものではありません。投資判断はご自身の状況に合わせて行ってください。

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